建長(鎌倉の建長寺)と塩田(安楽寺)とは各々一刹により、或は百余衆或は五十衆、皆これ聚頭して仏法を学び、道を学ばんことを要す云々。
これは大覚禅師語録(建長寺開山蘭渓道隆の遺著)の一筋である。これにより安楽寺は、鎌倉時代中期すでに相当の規模をもった禅寺であり、信州学海の中心道場であったことがうかがわれる。鎌倉北条氏の外護によって栄え、多くの学僧を育てていたこの寺も、北条氏滅亡(1333年)後は、寺運も傾いて正確な記録も残らないが、国宝、重要文化財等数多くの鎌倉時代の文化遺産を蔵して、信州最古の禅寺のおもかげを残している。
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